MISSION
基本理念
誰かのために、社会のために。意味のある支援を。
Don’t look for the beauty in people, look for the beauty of people
VISION
目指す世界観
私たちは、地域社会との連携を深め、現在だけでなく未来の世代も、誰もが笑顔で暮らせる社会の実現に寄与します。
VALUES
大切にする価値観
現場の声をカタチに
形式的なルールや手続きにとらわれず、現場の状況に合わせて柔軟に対応できるよう大胆な権限委譲を行います。
ルール?それより自由を
過剰なルールや管理は、スタッフの自主性や創造性を阻害します。私たちは、スタッフを信頼すると決め、自由に活躍、挑戦できる環境を提供します。
一人じゃない、最強チーム
専門性を活かしながら、部門や職種の垣根を越えて協力し合あえる環境を作ります。
場所を選ばないチカラを磨く
専門知識やスキルだけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力など、幅広い能力を身につけ、様々な場面で活躍できる人材を育成します。
GREETING
ご挨拶
司法書士を目指していた私が、福祉の現場に足を踏み入れてから10年以上が経ちました。
福祉の世界の奥深さに不安を感じたり、自分の無力さを痛感したりすることもありましたが、多くの方々に支えられ、福祉の仕事の楽しさを知ることができました。
司法書士試験には合格しましたが、今でも福祉の仕事に関わらせていただいています。
私たちはこれまでに、就労支援、グループホーム、児童発達支援、放課後等デイサービス、相談支援、自立準備ホームなど、様々な事業に取り組んできました。これらの事業は、スタッフの皆さんの日々の努力によって支えられています。
スタッフの皆さんをはじめ、リーバルホールディングスに関わる全ての人々が、より豊かになれるように、これからも良い選択を続けていきたいと思っています。
MESSAGE FOR STAFF
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スタッフのみなさんへ
これまで、私は経営理念を言葉にすることを避けてきました。それは、自分の思いを正確に伝えきれないという不安と、会社がまだ小規模だった頃は、スタッフ全員と直接顔を合わせてコミュニケーションを取ることができていたからです。例えば、支援会議では、スタッフの方々と顔を合わせて「もっと利用者の生活に寄り添えるものにしよう」と、具体的なイメージを共有したり、日々の業務の中で「困っていることはないか?」と声をかけ、一人ひとりの状況を把握していました。
しかし、会社が成長し、スタッフが増えるにつれて、以前のように全員と密にコミュニケーションを取ることが難しくなってきました。
そんな中、ある経営者との出会いが転機となりました。彼女は、社員の全員ではないかもしれないけど、スタッフ一人ひとりが会社の理念を理解しようとするからこそ、会社は持続的に成長できるのだと教えてくれました。彼女の言葉は、私にとって大きな気付きとなりました。
そこで、私は決心しました。自分の考えを明確にし、それを言葉にして、スタッフ全員と共有しようと。それは、単なるスローガンではなく、私が日々大切にしている価値観、判断基準、そして会社をどのように成長させていきたいかというものです。
その他のVALUES
仕事と趣味の違い、仕事=価値を生み出すということ
仕事は、自分の楽しみのためだけにする「趣味」とは違います。趣味は自分が楽しければそれで十分ですが、仕事は誰かの役に立つためにするもの。例えば、魚を釣ることを考えてみましょう。自分が食べたいから釣るのは趣味ですが、釣った魚をお店で売ってお客さんに喜んでもらうのは仕事です。
仕事でいう「お客さま」は、サービスを利用してくれる方だけではありません。会社の中で一緒に働く仲間も「お客さま」です。上司や同僚、部下など、みんながあなたの仕事に何かを期待しています。「お客さま」は、私たちが思うようには動いてくれません。
だからこそ、相手の立場に立って、何を求めているのか、何に困っているのかを考え、その期待に応えることが大切です。そうすることで、初めて「仕事」として価値が生まれます。
心の奥底にある想い、多角的な視点から理解する
私たちは、利用者の皆さんやご家族がどんなことを求めているのか、日々考えながらサービスを提供しています。でも、「私たちの考える」利用者の求めているものって、本当にその人が心から望んでいることなのでしょうか?
人は、より幸せになりたいという気持ちから、何かを求めます。でも、幸せの形は人それぞれ。ある人にとって嬉しい出来事が、別の人にとっては悲しい出来事になることもあります。幸せの感じ方は、一人ひとり違うからこそ、難しいのです。
私たちは、機械ではなく、心を持った人間を相手にしています。人間は部分として矛盾していたり、整合していなかったりするので、部分の足し算だけで理解しようとしても、全体像は見えてきません。だから、人の気持ちや行動を深く理解するためには、その人の性格や経験、そして心の奥底にある本能的な欲求まで、様々な角度から見ていく必要があります。
子どもの頃は、みんな同じようなことで喜び、悲しみます。でも、大人になるにつれて、経験や性格によって、幸せを感じるものが変わってきます。だからこそ、他の人にとっての幸せが、自分にとってはそうではないと感じることもあるのです。私たちが提供するサービスが、本当に利用者の皆さんの幸せにつながるためには、一人ひとりの心に寄り添い、その人を総体として理解しようとすることが大切です。
終わらない課題の先にあるもの、成長と進化のサイクル
「課題を解決したら、また新しい課題が出てくる」 そんな風に思ったことはありませんか?私は、目の前の課題を一つずつ解決していけば、いつか全ての課題がなくなって、私たちのようなサービスも必要なくなるんじゃないかと考えたことがあります。でも、現実はそう甘くはありません。むしろ、新しいサービスや支援が必要だと感じる場面が次々と出てきます。それは、一つの課題を解決することが、また別の新しい課題を生み出してしまうからかもしれません。まるで、いたちごっこのようです。
目に見える部分だけを追いかけても、本当の課題は見えてきません。データ分析も大切ですが、利用者の皆さんやご家族、そして一緒に働く仲間たちのことをじっくり観察することで、本当に必要なものがわかってくるはずです。
課題を解決するためには、まず「どんな課題があるのか」を正しく理解することが大切です。課題を正しく理解できなければ、いつまでたっても解決できません。課題を解決すると、また新しい課題が出てくるかもしれませんが、それはきっと、以前とは違う種類のものです。なぜなら、人によって「より良い状態」の基準は違うからです。
私たちは、常に変化する状況に合わせて、柔軟に対応していく必要があります。課題解決の先に、また新しい課題が生まれるとしても、それは決して悪いことではありません。むしろ、私たちが成長し続けるチャンスだと捉え、前向きに取り組めばいいのです。
「質の高いサービス」の定義:利用者の視点から考える
どの業界でも、「質の高いサービス」が求められます。私たちも、より良いサービスを提供するために、日々努力しています。でも、「質」って、一体何なのでしょうか?
資格や専門知識があれば、「質の高いサービス」が提供できるのでしょうか?もちろん、知識や経験は大切です。でも、それだけでは十分ではありません。
私たちが考える「質」とは、「その人にとって」「意味のある支援」を提供することです。例えば、ある人には必要な支援が、別の人には必要ないかもしれません。また、同じ支援でも、人によって感じ方や受け止め方は違います。
「質」の反対は「量」です。「量」は、「どれだけ多くのサービスを提供できるか」という考え方です。もちろん、必要なサービスを十分に提供することも大切です。しかし、「質」を重視するということは、「その人に本当に必要な支援は何か」を考え、一人ひとりに合ったサービスを提供することです。
課題を解決していく中で、最初は「量」が重要だったとしても、だんだんと「質」が重要になってきます。それは、課題が解決されるにつれて、より細やかなニーズに応える必要が出てくるからです。「意味のある支援」とは、一人ひとりの状況や気持ちに寄り添い、その人が本当に必要としていることを理解し、それに合ったサービスを提供することです。
色々な考えを知って、もっと良い答えを見つける
どんな意見にも、なるほどと思える部分はあります。例えば、「今日は雨が降るから傘を持っていこう」という人もいれば、「天気予報は晴れだから傘はいらない」という人もいるでしょう。どちらも、それぞれの理由があってそう言っているはずです。
でも、どちらかの意見だけを信じるのではなく、もっと色々な情報を集めて、自分で一番良いと思う判断をするのが大切です。
例えば、過去の天気予報がどれくらい当たっていたか、今日の空模様はどうなっているかなどを考えて、「念のため折り畳み傘を持っていこう」と決めるかもしれません。これは、両方の意見を参考にしながら、より安心で便利な方法を選んだと言えるでしょう。
このように、一つのことでも色々な考え方があります。一つの考え方にこだわらず、色々な考え方を知り、柔軟に考えることで、もっといい結果に繋がることがたくさんあります。
「役に立つ」の先にあるもの、人の心に寄り添う支援
誰かの役に立つことを目指して、一生懸命頑張っているのに、いつの間にかそれが役に立たなくなってしまうことって、ありませんか?例えば、データやスキルを駆使して、便利なサービスを作ったとします。でも、本当にそのサービスが誰かの心に響くかどうかは、また別の話です。
役に立つことばかりを考えていると、本当に大切なことを見失ってしまうことがあります。それは、人の気持ちや心の動きに寄り添うことです。
「このサービスは、あの人にとってどんな意味を持つんだろう?」 「あの人は、どんなことを喜んでくれるんだろう?」便利なテクノロジーや支援スキルも大切ですが、それ以上に大切なのは、相手を深く理解しようとする気持ちです。一人ひとりの心に寄り添い、その人が本当に必要としているものを見つけること。それが、「意味のある支援」につながります。
焦りは禁物、経験から学ぶ成長のヒント
自分に何が足りないのか、はっきりしていますか?「これは役に立つ情報」「これは必要ないかな…」と、情報をきちんと整理できていますか?
なんとなく情報を取り入れるだけでは、一時的に安心するだけで、何も変わりません。
「新人の頃から完璧に支援できなきゃ…」とか、「もっと知識がないと…」と焦る必要はありません。実際に現場で経験を積んでいくうちに、自然と「もっと勉強したい」「もっと成長したい」という気持ちが湧いてくるはずです。まずは、自分の足りない部分を理解し、本当に必要な情報を取捨選択することから始めましょう。そうすれば、自然と成長への意欲が湧き、より良い支援につながるはずです。
意味のある支援は人間洞察力で決まる
「人間性に対する洞察力」って、何だか難しそうな言葉だと思いませんか。でも、結構単純で、実は、誰かの心に寄り添い、その人が本当に必要としていることを理解する力のことをいうと思っています。
この洞察力は、特別な教科書を読んだり、難しい勉強をしたりするだけでは身につきません。それは、日々の生活の中で、色々な人と出会い、様々な経験をする中で、少しずつ育まれていくものです。洞察力がある人は、まるで生まれつきその力を持っているように見えるかもしれません。でも、実際は違います。洞察力は、後から振り返って、「あ、あの時の経験があったから…」と気づくことが多かったりします。
だから、最初から「洞察力を身につけよう」と意気込むよりも、色々なことに挑戦し、様々な経験を積むことが大切です。そうすることで、いつか「あの人、人の気持ちが本当にわかるよね」と言われるような、素敵な人になれるはずです。
想像より行動、一歩踏み出す勇気が未来を変える
あれこれ想像するよりも、まずはやってみることが大切です。想像と現実は違うことがほとんど。実際に体験してみないと、本当の姿はわかりません。
特に初めてのことは、あれこれ考えすぎずに、「とりあえずやってみよう」という気持ちで飛び込んでみましょう。1時間悩んで想像するよりも、1分実際にやってみる方が、ずっと価値があります。
想像は、時に私たちを惑わせます。良いことばかり想像して、期待しすぎてしまったり、逆に悪いことばかり考えて、必要以上に不安になってしまったり。でも、実際にやってみると、良いことと悪いこと、楽しいことと大変なことが混ざり合っているのが普通です。
「これは大変そうだな…」と思っていても、やってみたら意外な楽しさを見つけたり、「これは簡単だろう」と思っていたことが、予想外の苦労につながったりすることもあります。想像だけではわからない、そんな経験の面白さを感じてみてください。
もちろん、想像が全く役に立たないわけではありません。特に、過去の経験を振り返りながら、「あの時はこうだったから、今回はこうしてみよう」と考えることは、とても有効です。経験を積み重ねるほど、想像力も豊かになり、より的確な判断ができるようになります。まずは、一歩踏み出して、色々なことを経験してみましょう。それが、あなたの想像力を育み、未来を切り開く力になるはずです。
失敗も経験のうち、挑戦から生まれる新しい自分
自分の得意なことを見つけるには、色々な経験が必要です。特に、経験の浅い方は、自分の得意なことを勘違いしていることが多いかもしれません。「これは得意!」「これは苦手…」と決めつけずに、まずは色々なことに挑戦してみましょう。そして、周りの反応を素直に受け止めてください。
例えば、利用者の方やご家族に喜んでもらえたり、新しい利用者を紹介してもらえたりしたら、それはあなたの得意なことかもしれません。逆に、あまり喜んでもらえなかったり、紹介が途絶えてしまったりしたら、それはもしかしたら、まだ改善の余地があるのかもしれません。
色々な経験を通して、自分の得意なことが活かせる場面を見つけていきましょう。
完璧じゃなくていい。みんな違って、みんなダメ。
自分らしさを活かす生き方
誰にだって、得意なことと苦手なことがあります。完璧な人間なんていません。でも、だからこそ、世の中は成り立っています。あることで苦手な人と得意な人が、お互いに補い合うことで、社会は回っています。
誰かのすごい能力の裏には、必ずと言っていいほど、その人ならではの弱点があります。それが人間のおもしろいところ。強みと弱みは、表裏一体です。苦手なことがあるからこそ、得意なことが輝く。だから、自分の弱点を無理に克服しようとするよりも、得意なことを伸ばす方が、もっと楽しく、もっと輝けるかもしれません。
「みんな違ってみんないい」という名言がありますが、同時に、「みんな違ってみんなダメ」なところもあるのです。自分の苦手なところや弱点を認めることは、恥ずかしいことではありません。
一人ひとりができることには限りがあります。でも、世の中には色々な人がいるから大丈夫。自分が苦手なことは、得意な人に任せて、お互いに助け合う。それが、社会の仕組みの基本です。
言葉の力。想いを共有し、共感を生む
自分の考えや気持ちを伝えることは、とても大切です。ワクワクすることって誰かに話したくなりませんか? 自分の気持ちを伝えると、相手はあなたのことをもっと理解してくれます。 そして、その考えに共感してくれる人が増えれば、一緒に何かを始められるかもしれません。
「あなたはどうしたいの?」 その気持ちを伝えない限り、何も始まらない。 私はいつもそう思っています。
抽象と具体を行き来する、言葉で広がる思考の世界
私たちは、言葉を使って考える生き物です。頭の中でモヤモヤと考えていることを、言葉にすることで、考えがスッキリと整理され、何をしたいのかがはっきりしてきます。
言葉にしないと、せっかく良い考えが浮かんだとしても、いざという時にそれを活かせなくなってしまいます。
例えば、会議で「もっと利用者さんのことを理解したいね」という話が出たとしましょう。でも、これだけでは何をすればいいのか分かりませんよね?そんな時は、「具体的にどうすれば理解を深められるかな?」と、みんなで一緒に考えてみましょう。例えば、「毎日10分、利用者さんとお話しする時間を作りませんか?」といった具体的な提案が出てくるかもしれません。
逆に、誰かが「毎日利用者さんとお話しする時間を作りましょう」と提案したとしましょう。この場合は、「つまり、コミュニケーションを増やすことで、利用者さんが何を求めているのかをもっと知りたい、ということだよね?」と、その提案の背景にある考えを確認し合うことが大切です。
このように、抽象的な考えを具体的な行動に落とし込んだり、具体的な行動からその裏にある考えを理解したりすることで、より深く考え、より良い行動につなげることができます。ぜひ、普段の会話の中で、自分の考えを言葉にして伝えてみましょう。きっと、新しい発見や気づきがあるはずです。
「頑張らない」努力のススメ、肩の力を抜いて成果を最大化する
「やらなきゃ」って肩に力が入ると、かえってうまくいかないこと、ありませんか。例えば、苦手な勉強を「やらなきゃ、やらなきゃ」と思いながらやると、なかなか集中できなかったり、覚えられなかったりしませんか?それは、もしかしたら「頑張る」って意識しすぎているからかもしれません。
「頑張る」って思うと、プレッシャーを感じたり、早く結果を出さなきゃと焦ってしまったりして、本来の力が発揮できなくなってしまうことがあります。
本当に大切なのは、肩の力を抜いて、自然体で取り組むこと。例えば、大好きなゲームを夢中になってプレイしている時、時間を忘れて没頭していませんか?周りから見たら長時間プレイしているように見えても、本人が「楽しい!」「面白い!」と感じていれば、それはもう「頑張る」ではなくなりますよね。そうすると、心も体も楽になって、自然と良い結果につながっていくはずです。「勉強しなきゃ」ではなく「このゲームをクリアしたい!」という気持ちで取り組めば、案外スムーズに覚えられるかもしれません。
「頑張らなきゃ」って言葉に縛られず、まずは「これ、好きだな」「楽しいな」と思えることから始めてみることです。
あなたの仕事にも「お客さま」がいる、
社内コミュニケーションの視点
「他者」って聞くと、サービスを利用してくれる方やそのご家族を思い浮かべますよね。でも、実は会社の中にも「お客さま」がいます。
例えば、あなたが資料を作成しているとしましょう。その資料を読むのは、上司かもしれませんし、同僚かもしれません。あなたが資料に込めた情報を必要としている人、それがあなたの「お客さま」です。
レストランで例えてみましょう。あなたは料理を作るコックさんです。美味しい料理を作ることはもちろん大切ですが、それだけでは十分ではありません。お客さまがどんな料理を望んでいるのか、どんな味を好むのか、どんな雰囲気の中で食事を楽しみたいのか。そんなことを考えながら料理を作ると、きっとお客さまは喜んでくれるでしょう。
仕事も同じです。「会社は私に何を求めているのかな?」「上司や同僚、部下はどんな情報を必要としているのかな?」そんな風に相手の立場に立って考えることで、あなたの仕事はもっと価値のあるものになります。
自分の仕事だけでいいの?
会社という船を動かす、チームワークの力
「自分の仕事」と「他人の仕事」の線引きにこだわらず、チーム全体で目標達成を目指しましょう。例えるなら、会社の仕事は一つの船のようなものです。あなたは、その船の一つの役割を担う船員です。自分の持ち場を守ることはもちろん大切ですが、嵐が来た時に「自分の担当じゃないから」と、他の船員が困っているのを見て見ぬふりをするのは、正しい船乗りの姿ではありませんよね?
同じように、会社という船がうまく進むためには、全員が協力し合う必要があります。自分の担当外の仕事でも、「自分にできることはないか?」「困っている仲間を助けられないか?」と考えて行動することが大切です。
そうすることで、チーム全体の士気が上がり、より良い成果に繋がります。そして、その成果は、あなた自身の成長にもつながるはずです。
個別の意思決定の最初はWhy(なぜ)から、
一人ひとりの「なぜ」に寄り添う
利用者の方へのサービスを考えるとき、「何を(what)」「どのように(how)」「どこで(where)」「いつ(when)」提供するのかを決めることはもちろん大切です。
放課後等デイサービスを、子どもたちが大好きな「遊び場」に例えてみましょう。
遊び場で遊ぶとき、「どんな遊びをするか」「どうやって遊ぶか」「どこで遊ぶか」「いつ遊ぶか」を決めるのは、もちろん大切ですよね。
例えば、
- どんな遊びをするか: 工作、ゲーム、外遊びなど
- どうやって遊ぶか: みんなで一緒に、一人でじっくり、順番に交代しながらなど
- どこで遊ぶか: 屋内、屋外、公園など
- いつ遊ぶか: 放課後、休日、長期休みなど
これらは、遊び場を最大限に楽しむために欠かせないことです。
でも、もっと大切なのは、「なぜこの遊びをするのか」という理由です。
例えば、工作をするとして、
- なぜ: 手先を器用に使いたいから
- なぜ: 想像力を働かせたいから
- なぜ: 完成した作品を友達に見せたいから
このように「なぜ?」を考えることで、遊びに込められた目的や気持ちがはっきりします。そして、それがもっと楽しい遊びにつながります。
「なぜ?」を意識すると、子どもたち一人ひとりの気持ちに寄り添って、本当に楽しい遊びを提供できるようになります。
例えば、
寂しそうにしている子には、一人で遊ぶのではなく、みんなで一緒に楽しめるゲームを提案したり、何かを作りたい子には、自分のペースでじっくり取り組める工作を用意したり。
「なぜ?」を軸に考えることで、みんな同じ遊びではなく、一人ひとりに合った遊びを提供できるようになります。
「どんな遊びをするか」「どうやって遊ぶか」「どこで遊ぶか」「いつ遊ぶか」に加えて、「なぜ」を忘れずに、子どもたちにとって本当に楽しいと思える遊び場を心がけましょう。
このように、「なぜ」を軸に考えることで、画一的なサービスではなく、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの支援を提供することができます。
「いつもと違う」が楽しい、遊び心で広がる児童発達・放課後デイ
「ちょっと変わったことやってみようかな?」「もしかしたら、面白い発見があるかも!」そんな風に、遊び心や柔軟性を持つことも大切です。
例えば、いつもの公園で遊ぶ代わりに、今日はちょっと足を伸ばして、行ったことのない公園に行ってみるのはどうでしょう?新しい遊具や景色に出会えるかもしれません。また、いつもとは違う遊び方を試してみるのも楽しいかもしれません。例えば、お絵描きの時間に、クレヨンだけでなく、葉っぱや石を使って絵を描いてみるのはどうでしょう?意外な発見があるかもしれません。
このように、ちょっとした遊び心や柔軟性を持つことで、新しい発見や喜びが生まれることがあります。
もちろん、安全には十分配慮する必要がありますが、時には枠にとらわれず、自由に発想してみることも大切です。そうすることで、子どもたちの好奇心や探求心を刺激し、より豊かな成長を促すことができるのではないでしょうか。
グループホームでも同じことが言えます。例えば、いつもは近くのスーパーに行く買い物も、今日は足を延ばして、少し遠くの商店街に行ってみるのはどうでしょう?いつもとは違うお店の雰囲気や、新しい商品との出会いがあるかもしれません。また、いつもとは違う過ごし方をしてみるのも楽しいかもしれません。例えば、自室でテレビを見る代わりに、今日は外出してお茶を飲んでみたり、ベランダで星空を眺めてみたりするのはどうでしょう?いつもとは違うリラックスできる時間になるかもしれません。このように、ちょっとした変化や工夫を取り入れることで、新しい発見や喜びが生まれることがあります。
多様性と調和、仕事における理想のチームとは
「みんな違って、みんないい」という言葉は、一人ひとりの個性を尊重する上で大切な考え方です。でも、仕事となると、話は少し変わってきます。
仕事では、チームとして一つの目標に向かって協力することが求められます。個性豊かすぎるチームは、まとまりにくく、目標達成が難しくなることもあります。
職場は、仲良しクラブではありません。もちろん、お互いを尊重し、協力し合うことは大切ですが、それ以上に、それぞれの専門性を活かし、目標達成に向けて力を合わせることが重要です。
自分の仕事だけをこなすのではなく、利用者の方やそのご家族、そして他の部署の仲間たちと協力し、問題を見つけ、解決していくことが求められます。
一人ひとりが自分の役割をしっかりと果たし、目標に向かって努力することで、お互いへの信頼と尊敬が生まれ、チームとしての一体感が生まれます。
みんなで一緒に考えよう、より良い答えを見つけるための話し合い
活発な話し合いは、色々な意見を出し合い、より良い答えを見つけるために欠かせません。
様々な考え方を共有し、より良い答えを見つけるために、とても大切です。もし相手の意見に「あれ?」と思うことがあっても、自分の考えを伝えて、一緒に答えを探していくことが大切です。特に仕事では、曖昧なままにせず、はっきりとした答えを見つけることが、良い結果に繋がります。
でも、話し合いの目的は相手を言い負かすことではありません。お互いの考えを尊重し、協力しながら、より良い解決策を見つけることが大切です。
リモートの功罪、人間関係構築能力の重要性
例えば、メールやチャットでのやり取りは、簡単な連絡や確認には便利ですが、活発な議論や細かいニュアンスを伝え合うのには不向きです。直接顔を合わせて話した方が、よりスムーズに理解し合え、より良い結果に繋がることもあります。
また、リモートワークばかりだと、人と直接話す機会が減ってしまい、コミュニケーション能力が下がってしまうかもしれません。だからこそ、直接会って話すことの大切さを忘れずにいたいものです。
リモートワークは、知らず知らずのうちに、相手を深く理解する力を弱めてしまう可能性もあります。しかし、仕事をする上で、相手の気持ちを理解し、良い関係を築くことはとても大切です。
これからは、知識や資格よりも、相手の気持ちを理解したり、良い人間関係を築いたりする力の方が、もっと大切になると確信しています。AIなどの技術は、色々な問題を解決するのに役立ちますが、人は親身になってくれる人に相談したいと思うものです。
リモートワークは便利ですが、直接会って話す機会を重ねることで、より良い人間関係とより良い仕事に繋がるのではないでしょうか。
VR・AI・ARは次善の策、生身の人間の経験と洞察の価値
VRなどの技術は日々進化していますが、現実世界で得られる経験やそこから生まれる深い洞察には、まだまだ及びません。それはまるで、本物の星空の広がりと煌めきに比べれば、プラネタリウムの星空は遠く及ばないのと同じです。
VRは便利なツールですが、あくまで現実を模倣したものに過ぎません。現実世界での体験は、五感をフルに使って感じることで、より深く心に刻まれ、そこから得られる学びや気付きは、VRでは得られない貴重なものです。
技術はこれからも進化していくでしょうが、現実世界での体験の価値はVRのそれを凌駕することはあり得ません。
本当に大切な情報だけを共有する
情報が多すぎると、一つ一つの情報に集中するのが難しくなります。
例えば、10年前と比べて、毎日スマホやパソコンから受け取る情報の量はすごく増えました。たくさんの情報を見ていると、だんだん一つ一つの情報をしっかり確認するのが面倒になってしまいます。
チャットで連絡を取り合うことも多いと思いますが、チャットで送っただけで「伝わった」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか。でも、実は相手はたくさんの情報に埋もれて、本当に大切な情報を見落としているかもしれません。
つまり、情報が多すぎることは、私たちの集中力を妨げ、本当に大切なことを見失わせてしまう可能性があります。「必要な情報」に集中することで、より良い仕事ができるようになります。
仕事で本当に評価されるべきものとは?
資格やスキルを超えた「センス」の重要性
評価について関心のある方も多いでしょう。評価が良いと昇進や昇給に繋がりますが、評価基準が曖昧だと感じる方もいるかもしれません。
私たちにとって最も重要なのは、お客様のために自ら考え行動し、成果を出すことです。利用者やご家族、同僚など、関わる全ての人から「頼りになる」「安心して任せられる」と思ってもらえることが、真の「仕事ができる」ということ。これが私たちの評価基準です。
仕事ができる人は、知識や資格だけでなく、それを活かして状況に応じた適切な対応ができる「センス」を持っています。このセンスは、経験と努力によって磨かれるものです。
仕事ができるかどうかは、最終的には周りの人からの評価で決まります。自己評価は甘くなりがちなので、客観的な視点を持つことが大切です。仕事ができる人は、常に相手の立場に立って考え、行動しています。
資格は確かに役立ちますが、それだけでは仕事ができるとは言えません。資格よりも大切なのは、経験を通して培われるセンスです。センスは、正しい努力と経験の積み重ねによって磨かれていきます。センスを磨くには、試行錯誤を繰り返し、自分なりのスタイルを見つけることが重要です。
私たちは、お客様のために成果を出し、周りの人から信頼される人を高く評価します。そのような「この人じゃなきゃダメだ」と思わせるほどのセンスを持った人を、心から尊敬し評価をさせて頂きたいと考えています。
ワークライフバランスという言葉の捉え方
仕事とプライベートのバランスについて、関心のある方もいるかもしれません。よく「ワークライフバランス」という言葉が使われますが、仕事とプライベートを別々のもの、あるいは対立するものとして考えているように感じます。でも、本来は仕事は人生の一部であり、仕事よりも大切なものが人生にはたくさんあります。
ワークライフバランスを考えることは、時間やエネルギーを仕事とプライベートにどのように割り振るのかということだと思います。まずは、仕事は人生の全てではないことを忘れないでください。仕事ばかりに時間を費やしてしまうと、趣味や興味を持つ時間、そして自分自身を成長させる時間がなくなってしまいます。
もちろん、仕事に全力で取り組むことも素晴らしいことです。もし、仕事に集中したいという場合は、遠慮なく相談してください。ただ、その場合は、仕事中心の生活になることへの覚悟が必要です。
仕事の大変さは、働く時間の長さだけでなく、仕事の難しさや責任の重さ、そしてその仕事に対する考え方によっても変わってきます。好きな仕事であれば、多少大変でも乗り越えられるものです。
仕事もプライベートも大切に、充実した日々を送れるように、一緒に考えていきましょう。
なにをやり、なにをやらないかを決めること
私たちが使える時間や体力、お金といった資源には限りがあります。例えるなら、一日の時間は24時間しかなく、体力も無限ではありません。また、使えるお金も予算内でやりくりしなければなりません。
仕事でも同じです。たくさんのプロジェクトを同時に進めようとしても、時間や人手が足りず、どれも中途半端な結果になってしまう可能性があります。大切なのは、限られた資源の中で、何を優先し、何に集中するかを見極めることです。一つのことに集中することで、より良い成果を上げることができます。
料理を作る際は、まずはメインディッシュに集中し、他の料理は時間や食材に余裕があれば作るようにする。仕事も同様に、まずは重要なプロジェクトに集中し、他のプロジェクトは後回しにする、あるいは誰かに協力を頼むなど、工夫が必要です。
限られた資源を最大限に活用するためには、優先順位を決め、集中することが大切です。
心の健康を大切に、今の仕事が嫌いならば無理せずやめた方がいい
自分が好きじゃないことを無理に頑張りすぎると、心が疲れてしまうかもしれません。そして、そんな気持ちは周りの人にも伝わってしまうものです。 自分の気持ちを大切にして、無理のない範囲で取り組んでみましょう。仕事には一生懸命打ち込むけれど、どこかで「仕事は仕事」と割り切ることも大切だと感じています。仕事に情熱を持つことは素晴らしいことですが、同時に客観的に自分を見つめることも大切です。「命をかけて働く」「死ぬ気でやれ」といった言葉は、昔はよく聞かれましたが、実際に行動に移す人は少ないはずです。
仕事に固執しすぎず、「仕事は仕事」と割り切ることで、心に余裕が生まれ、かえって気持ちよく仕事に取り組めるのではないでしょうか。
会社が悪いのであれば転職した方がいい
会社や組織に対する不満を口にする人もいるかもしれません。しかし、会社に過度な期待をするのはやめましょう。どの会社にも良い面と悪い面があり、「うちの会社は最高!」と思っている人は少ないものです。もし会社に不満があるなら、転職という選択肢もあります。
私たちは普段、チームで仕事をしています。会社全体の組織を変えるよりも、まずは自分のチームを良くすることから始めましょう。会社全体の組織を変えるのは簡単ではありませんが、自分のチームならすぐにでも改善できることがたくさんあるはずです。
会社全体の組織が変わっていくきっかけは、多くの場合、チームから生まれます。あるチームが素晴らしい成果を上げたとしたら、それは会社全体に広がり、他のチームも参考にしようとするでしょう。そして、その成功事例が積み重なることで、会社全体の制度やルールも変わっていくのです。
もし今の状況を変えたいと思うなら、問題を組織のせいにしてはいけません。新しい制度を待つのではなく、まず自分から行動してみましょう。自分のチームで新しいことに挑戦し、成功事例を作ることから始めましょう。チームのメンバーがその成果を見れば、きっと賛同してくれる人が増えていくはずです。
制度やルール、システムといったものは、後からついてくるものだと私は考えています。まずは自分たちのチームから、より良い変化を起こしていきましょう。
単に食っていくためだけなら好き嫌いはとりあえず横においといてもらえないだろうか
仕事をする目的は人それぞれですが、生活のためにお金を稼ぐという理由は、多くの人にとって大切なものです。しかし、もし「生活のためだけ」に仕事をしているのであれば、他のスタッフや会社のやり方についてあれこれ言うのは少し違うかもしれません。
なぜなら、会社や他のスタッフは、お客様のためにより良いサービスを提供しようと、日々努力しています。もしあなたが「生活のためだけ」に仕事をしているのであれば、その努力を理解し、協力することが大切です。
もちろん、言われたことを期日までにきちんとこなすことは、仕事の基本です。しかし、それだけでは評価が上がることはありません。
ホールディングス化で実現する、顔が見える関係と自由な働き方
会社を始めた頃はスタッフは少ないときは、お互いの顔が見える関係なので、ある程度の自由や裁量は与えられやすいものです。
しかし、スタッフが増えるにつれて、仕事も複雑になって、一人一人とじっくり関わる時間が減ってくると、スタッフが各々の都合で仕事を進めてしまい、収拾がつかなくなるも出てきました。そこに、ルールを決め、管理を厚くすることで、なんとか状況を改善しようとしましたが、今度は息苦しくなって、良い結果が得られなくなりました。
そこで、スタッフが一定の裁量をもって自由に仕事を進められるような環境をもう一度作りたいと考えました。そのため、一つの会社に所属するスタッフの数を最大15名程度に抑え、経営者とスタッフがお互いの顔が見える関係を大切にすることにしています。これが、私たちがホールディングスという形を選んだ一番の理由です。
現在は6つの会社がありますが、将来的にはまだ増えるだろうと推測しています。スタッフの皆さんには、これらの会社の経営者として活躍することが、一つの選択肢になるようにしていくつもりです。
支援の現場は「出たとこ勝負」、緊張感を楽しみ、成長の糧にする
利用者をしっかりと支援しようとするとき、私は「ここが勝負だ」と、少し緊張感を持ちます。この緊張感は、決して嫌なものではありません。むしろ、普段よりも集中力が高まり、落ち着いて取り組めるので、私はこの感覚が好きです。
もちろん、事前に準備や計画をしっかりとしていますが、それにとらわれすぎると、かえってうまくいかなくなることもあります。準備がある程度できたら、あとはその場の状況に合わせて、柔軟に対応することが大切です。
結果は、いつも成功するとは限りません。むしろ、うまくいかないことの方が多いかもしれません。それでも、うまくいかなかったとしても、私はあまり落ち込みません。
なぜなら、うまくいかなかった理由をじっくり考えることができるからです。その経験は、次に同じような場面に遭遇したときにきっと役に立つはずです。
もちろん、毎日このような「勝負」をするわけにはいきません。心身が疲れてしまうからです。それでも、年に数回は、このような挑戦をしています。
経験を積んでも、必ずしも成功するとは限りません。しかし、うまくいかないときの気持ちの切り替え方は、確実に上手くなっています。「今回は残念だったけど、また頑張ろう」と、前向きに捉えられるようになりました。
リーバルと名付けたわけ
会社の「名前」を決める時、私はあまり深い意味を持たせることには抵抗がありました。期待していた方には申し訳ないのですが、正直、どんな名前でも良かったんです。
そんなある日、子どもとゲームの話をしている時に、ふと思いついたのが「リーバル」という名前でした。最初は深く考えていなかったのですが、なぜこの名前にしたのか振り返ってみると、あるゲームキャラクターの生き様に惹かれたからだと気づきました。自分の信条を持ちながらも、チームのやるべきことを理解し、行動する。そんなかっこいい生き方をしているキャラクターです。
最後に
「美しい景色を探すな、景色の中に美しいものをみつけるんだ」というゴッホの名言があります。支援対象者に対しても同じような視点で業務にあたって欲しいと心から思っています。